園の教育研究 ピアジェ理論への招待

幼稚園教育要領とピアジェ教育の立場

幼稚園教育要領の総則を、ピアジェの発達学理論を通して読むと、そのねらいや内容が大変よく理解できます。

幼稚園教育要領 ピアジェ教育の立場
幼児教育の特性と発達を踏まえた教育 思考構造の変化としての認知発達を発達段階説により初めて科学的な臨床的方法でとらえ、人間形成の基盤となる幼児教育を展開します。
環境を通しておこなう教育 現在備わっている全能力をかたむけて、子どもが環境に働きかけることにより、思考の芽生えが培われていくとして、環境を重視しています。
よりよい教育環境の提供 自ら考え自ら学ぶ子どもを育てることがピアジェ教育です。創造力は子どもから生まれるとみなしています。
あそびを通した指導 あそびは、子どもが自らの成長を促進していく主体的活動であり、次の段階に発達するための創造的活動であるとして重視しています。
幼児の主体的活動 子どもが主体的活動を通して得た知識はさまざまな分野に応用できる、生産的な思考であるとして、子どもの自発的・主体的活動をもっとも大切にした教育を重視しています。

小学校の準備教育機関、もしくは能力の早期開発のための施設とみなされがちだった今までの幼稚園の役割から脱皮して、幼児の主体的な活動を尊重しながら、その発達にそった指導を展開していくことが、幼児教育者に大きな課題として課せられています。