園の教育研究 ピアジェ理論への招待

「子どもから出発する」幼児教育

新しい時代を生きるには、自ら考え、自ら学ぶ主体的な能力と、豊かな社会性・人間性を備えた人材である必要があります。
そういう人間形成の基盤になるのが、幼児教育です。
そこで、これからの幼児教育は、教師主導による保育から脱皮して、子どもが主体的な活動をすすめていけるような指導が不可欠になります。
そのためには、一人ひとりの子どもをよく知り、子どもから多くのことを学ぶ必要があります。
つまりこれからの幼児教育は『子どもから出発すること』にあるといえるでしょう。

『子どもから出発する』教育を実践し、自立という発達の最重要課題を達成するためには子どもをどのように導けばいいでしょうか。
その拠り所とするのは、スイスの心理学者ジャン・ピアジェの認知発達論です。
ピアジェの認知発達論の視点は、「子どもの思考の発達は、正しい知識の累積によるのではなく、子どもが自分の考えの過ちに気づき、自ら修正していく能動的な活動を通して、なされる」としています。
『子どもから出発する』教育を実践するには、なによりもまず、子どもの心のはたらきとその発達の仕方を、いつも踏まえておくことが必要です。