園の教育研究 幼児の行動のふしぎ

ママと先生の??(はてなはてな)

気持ちと反対のことを言うのは、なぜ?

①幼稚園に入ってから「自分でやろう」という気持ちが強くなった反面、今までできたことが「できない」と言い張るのは、なぜでしょう?(年少)
②「やってはいけない」と言うと、よけいやるのは、なぜですか?(年中)
③好きなのに嫌いとか、行きたいのに行きたくないとか、自分の逆の気持ちを言うのは、なぜでしょうか?(年中)

 子どもが3歳頃になると、今まで親の言いなりになっていた状態から脱して、自分一人でやりたがるようになります。身体が発達して、ある程度自分で行動できるようになったからです。今までと違って親の言うことには従わなくなり、自分が言い出した自我が芽生え、自分の意思を確保しようとし始めたことを示すものです。
 しかしこの時期には、子どもは自分の能力の限界をまだ把握できません。だからそれらの行動は衝動的で盲目的な自己主張に過ぎないのです。それは、隠してでも、親の期待に対して衝突したいというだけの行動であって、自分の本心を現わすものではありません。しかしこれは親にとっては子どもがかわいらしい存在から、生意気な、扱い難い存在に変わったように見えるのです。

 こういう時期を、一般に反抗期(拒絶期)と呼んでいますが、この時期特有の反抗行動は、子どもがいつまでも親に依存していないで、自主的に行動でき始めたという点で、成長した証拠です。だから反抗期は、正常な自我の発達における一時的な時期なのです。逆に、反抗をあまりしなかったおとなしい子どもは、自我が鍛えられないまま成長が続くので、その後何かのきっかけがあったときに、爆発的な犯行が生じます。実際、登校拒否児の多くは、幼児期に反抗期を経なかった子どもだといわれています。
 反抗期の子どもは、自己主張することを学びます。集団の中でも、他者とぶつかりあうことがよくありますが、それにより自我が鍛えられ、社会にはルールが必要なことを体験的に学習するようになります。親としてこの時期の子どもを育てる上で大切なのは、頭ごなしに反抗を禁止することではなく、子どもの言い分によく耳を傾けることなのです。

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