園の教育研究 幼児の行動のふしぎ

ママと先生の??(はてなはてな)

左利きは直したほうがいいの?

両親に左利きはいないのに、子どもだけが左利きなのは、なせですか? (年中)

右利きか左利きかは、大脳の働きの優勢なのが左半球か右半球かによって決まりますが、その原因が遺伝によるのか、訓練によるのか、習慣によるのかは、現在のところはっきりしていません。ただ、日本人の95%が右利きだという事実からして、利き手は大部分、右利き社会という生活環境で学習された結果だとみていいでしょう。

 普通、生後7カ月で度の手を使うかの選択が現れ始めますが、2歳になると、10%の子どもが右利き、10%の子どもが左利きとなりますが、残りの80%は両手利きのままです。右利きか左利きかは3~4歳頃に大体決まり、6歳頃には定着するようです。

利き手の矯正は、年齢が進めば一層むずかしくなるので、一般になるべく早く右利きになるよう仕向けられています。実際、文字は右利きの方が書きやすく、またほとんどの道具が右利きに便利なようにできています。その上、以前は、宗教上の見方から左手は不浄の手として、社会的にも左利きを忌み嫌う偏見がありました。そのため、左利きの子どもは劣等感を持ちやすいこととなります。例えば、左利きの人は、細かな運動で速さと正確さに不得意だといわれていますが、実はこれは多くの場合、左利きの人が持つ劣等感によることが、明らかにされてきました。

 左利きの子どもがその利き手を強制的に矯正させられることは、大変な努力を必要とします。心理的緊張を過度に強制されるので、欲求不満が高まり、その結果、吃音、読書不振、爪かみ、夜尿、チックなどの神経症的習癖を引きおこすことが少なくありません。成長しても、強い劣等感につきまとわれ、適応障害に陥ることもあります。

だから、左利きをむりやり矯正することは、慎まなければなりません。子どもには、左利きの人の中には、優れた人もたくさんいることを知らせたり、時には、利き手である左手をもっと発達させたりして、それが恥ずかしくないことを自覚させ、自信を持たせることが必要です。もちろん、平気で左手が使えるような雰囲気を作ることも大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は、プロ野球のイチロー選手や松井選手のように、本来右利きのものを打席では左打席に入るなど、あえて左利きにすることも多く見られるようになりましたし、左利きには天才が多いという見方があったり、左手で文字を書く人も多くなっています。左利きであることに、むしろ自信をもってふるまえるよう励ましてよいでしょう。

ポプリスライブラリー
ポプリス公開保育 保育のようす

園の教育研究

ピアジェ理論への招待

園生活のねらい

年齢と発達

幼児の行動のふしぎ

幼児期の英語教育