園の教育研究 幼児の行動のふしぎ

ママと先生の??(はてなはてな)

ずっと前のことを昨日のことのように言うのは、なぜ?

クラスで園児と話していると、ずっと前にあったことを、昨日のように話す子がいます。「それはもっと前のお話でしょう?」と聞いても、「うーん、昨日のことだよ」と返事が返ってきます。
どうしてちょっと前のことと、すごく前のことの区別がつきにくいのでしょうか?

子どもは「いま」の世界で生活しています。
だから現在の事柄が、最大の関心事であって、過去の事柄をうまく思い出すことは苦手です。それでも、乳児期からすでに、食事や睡眠などの自分の活動を通して、日常の出来事の順序や持続時間を意識するようになります。
そして幼児期になると、もっと大きな時間感覚にも目が向かい、「きのう」「あした」「あさって」などの言葉も使うことができます。

しかしそれらの言葉も、必ずしも厳密な意味を持たせて使っているわけではありません。
実は子どもは、物事の時間的な前後関係をほとんど無視して、楽しかったことや印象に残ったことを一つにまとめて覚えていることが多いのです。おそらく、それらが同時に起こったことのように感じているのでしょう。
その上、幼児は時間を等質な連続的流れとしてとらえているのではなく、分断された断続的な時点の集まりとして時間を認識しています。
つまり、体験した印象的な出来事毎にまとまりがつけられ、それらがつなげられたものが、過去全体なのです。「もっと以前のこと」も、ひとまとめに「きのう」として思い込んでしまうのは、そのためです。

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