園の教育研究 幼児期の英語教育

外国語学習の難しさ

外国語を使う環境がすくない日本

家族ぐるみで外国生活をした人なら誰でも経験することですが、おとなはその国の言語にさっぱり馴染めないのに、特に幼児は、みるみるうちにその外国語を使いこなせるようになります。

これは、幼児が言葉の学習に極めて感度が高いという条件の他に、友だちと一緒に遊んだりする活動を通して、絶えず会話のやりとりを行っているからです。
ところが、わが国では、日常生活の中で外国語を使って話し合う機会が少ないので、この言語環境からいったん離れてしまうと、せっかく学んだ外国語も、記憶の中から急速に消えていきます。

欧米の言語と構造が異なる日本語

さらに、日本人が外国語を学習する上での障害は、言語構造があまりにも違いすぎるということです。
欧米の言語の多くは、文章構造がほぼ同じであるばかりか、綴字まで同じで、発音だけが少し違うという場合が少なくありません。その上、言葉の意味も、ほぼ共通しています。
恐らく、我が国の関東弁と関西弁との違いぐらいに思っているのでしょう。
日本語と欧米語とは全く違います。日本語の中に含まれている思考様式と欧米語の思考様式との間には、たいへんな隔たりがあります。単語さえも、厳密に同じ意味を持たない事が、少なくありません。
日本語を学びつつある幼児が、同時に英語を学習するということは、非常に違った考え方や認識の型を思考の中に根づかせていくこととなりますから、日本人が英語を学習することと、フランス人やドイツ人が英語を学習することとは、事情が全く違っています。